「高配当株」って魅力的ですよね。配当がたくさん貰えるという大きな強みがあります。
一方で、株価が下落し含み損となったり、配当が減らされてしまう懸念があります。
実は、株式を買う際に注意するべき点を押さえておけば、含み損や減配で失敗することが減ります。
実際に、私の保有株のうち「三菱UFJ FG」や「しずおかFG」などは高い配当利回りに加えて+20%以上の含み益となっています。また保有株の平均配当利回りは3.1%前後で、東証プライム(TOPIX)平均の配当利回り2.4%を超える配当を受け取っています。
- 東証プライム(TOPIX)の平均配当利回り2.4%(2022年9月末)
- 保有株の平均配当利回り3.1%(配当合計30万円÷投資金額953万円)
– この記事で分かること –
・高配当株に投資するなら注意したいポイント
・過去の配当推移の確認方法
・過去の株価の確認方法
少なくとも上記を実践することで、含み損や突然の減配に悩むことなく高配当株投資が出来るはずです。
│ 浅見 - この記事を書いた人 –
・31歳の会社員
・給与から累計1,000万円以上をSBI証券に入金しています。
・運用資産1,200万円超、これまでの累計配当は40万円超。
・NISA口座はSBI証券で開設済み。
・Twitterフォロワー5,000名超
高配当株は魅力的だが注意が必要
そもそも配当とは「企業が得た利益を株主に還元すること」です。企業が得た利益が企業の持分(=株式)の割合に応じて配分されます。
例えば、企業の株式を Aさんと Bさんで50%ずつ持っていたら、配当原資を10万円とするとそれぞれ5万円ずつが配当となります。
ここでは、企業活動による利益の一部が配当となる点が重要です。なぜなら、そもそも利益が無ければ配当として分配することができないからです。
どのくらいが高配当?
高配当株という名前はよく耳にしますが、厳密な定義は存在しません。TOPIXなどの配当利回りとの相対的な関係により決まるためです。
ここ最近はマネー雑誌「ZAi」で配当利回り5%超が高配当株として特集されることが多く見られました。
現実的には、配当重視の投資としては配当利回り3%超は欲しいところです。
直近の高配当株の代表例
配当利回りランキングはYahoo!JAPANなどで簡単に調べることができるので便利です。
ただし上位を買えばよい訳ではありません。下記2022年10月のランキングをみてみると、上位は株価・配当の変動が非常に激しい海運会社が占めています。
<名 称> | <配当利回り> |
日本郵船 | 18.66% |
商船三井 | 18.02% |
三井松島HD | 7.64% |
三ツ星ベルト | 6.98% |
JT(日本たばこ産業) | 6.27% |
ソフトバンク | 5.86% |
三井住友FG | 5.31% |
高配当株に投資するなら注意したいポイント3選
高配当株を買う前に調べたい項目3選です。これを調べることで、含み損や減配のリスクを減らすことが出来ます。
- 超高配当株を避ける
- 直近10年間の配当推移を確認する
- 株価が直近10年間の底値付近かどうかを確認する
実際に、上記は私も必ず調べて投資をしています。下記の保有株も、配当が高過ぎず、かつ減配傾向になく、底値付近と判断しました。
- 三菱UFJ FG:500株/配当利回り4.9%/計32万円(+41%)
- しずおかFG:300株/配当利回り3.1%/計26万円(+25%)
- アサンテ:1,000株/配当利回り3.8%/計162万円(+14%)
超高配当株を避ける
配当利回りは高ければ高いほど魅力的に感じませんか?
実は配当利回りが7%を超えるような水準だと、一時的な特別配当のようなイレギュラー要因である可能性が高くなります。配当利回り5%台でも特集が組まれるレベルですので、警戒して詳しく調べるべきです。
代表として、配当利回り18%前後の日本郵船の配当の推移を載せます。
【日本郵船の配当の推移】
毎年、配当が大きく変動していることが分かります。一時的にこの大幅増額した配当を享受することは可能ですが、3年後、5年後を考えると予測が非常に困難です。
高配当株投資は少なくとも3年以上は保有し、長期的に配当を貰う戦略ですから、上記の銘柄への投資はリスクが高いことが分かります。
短期の超高配当に惑わされずに、適切な高配当株(配当利回り5%前後)に投資していきましょう。
直近10年間の配当推移を確認する
過去3年~5年の業績を証券会社や株探、会社四季報で確認すれば十分と感じていませんか?私自身は投資1年生の時、3年調べれば満足していました。
実は過去3年間の配当では長期的な業績の傾向が見えにくいです。
特に2020年には新型コロナウイルスによる突発的な現象があったため、それ以前の長期的な推移を把握することで、新型コロナウイルス感染症が終息した後の業績が予想しやすくなります。
例として、JT(日本たばこ産業)の配当推移をご参照ください。
【JT(日本たばこ産業)の配当の推移】
直近3年間でみると2019年からの154円→154円→140円と減配が見て取れます。しかし、2013年からの長期でみると68円から140円まで配当は2倍以上に増配しています。
配当は業績に応じて変動しますので、過去10年単位の長期間で把握することが鉄則です。
株価が直近10年間の底値付近かどうかを確認する
証券会社や株探、会社四季報では通常、日足(ひあし)と呼ばれる一日毎のチャートが表示されます。
初期設定では1年前後の株価推移が表示されることが多いですが、直近10年間の株価を確認することをお勧めします。なぜなら、株式市場の変動は景気に左右される部分が大きいため、1年の株価推移ではその影響を把握できないからです。
私自身も月足(つきあし)、年足(ねんあし)を重視して株価推移を把握しています。
それぞれ並べてみると、印象が異なります。
【JT(日本たばこ産業)の株価推移(年足)】
【JT(日本たばこ産業)の株価推移(日足)】
上のグラフの直近10年の株価推移は、2012年頃も2,000円台前半に位置していたので、現在の株価水準では妥当な位置かなと判断できます。少なくとも、2016年の4,000円台の時よりは良い配当利回りを享受できます。
一方、2022年1月からの株価推移は下のグラフの通りです。大きく上昇しているように見えますが、2016年は株価5,000円が目前だったことは確認できません。
株価は月足、年足単位で確認すると高値掴みを防ぐことができます。
まとめ
以上、まとめると下記の通りです。
- 超高配当株を避ける
- 直近10年間の配当推移を確認する
- 株価が直近10年間の底値付近かどうかを確認する
少し手間が掛かりますが、せっかく高配当株を買ったのに含み損や減配で悩むことが減るはずです。「配当の持続性」や「株価の水準」を確認することにより、高値掴みを防ぐことができるためです。
しっかり配当を貰いながら、投資生活を充実させましょう。以上「高配当株に投資するなら注意したいポイント3選」でした。
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