「投資」について調べていると「投資本」が頼りになります。専門家が書いた文章が自分のペースで読める、何度も読み返せるいう利点があります。
一方で、「たくさんあり過ぎてどれを読めばいいか分からない」となったり、「内容が専門的過ぎて理解しにくい」という事があります。
実は、投資本の基本的な内容は重複している部分が多いです。王道の「複利」「長期投資」などを読みやすい本で学べば、スムーズに投資を進めることが出来ます。
私は累計42冊8.7万円の投資本を購入し読んでおり、投資の概念や注意する点を学ぶことができました。ただ正直、「この本は要らなかったかな」という部分があります。ここを投資一年目に知れていたら、もう少し効率よく学ぶことが出来たと思います。
投資には教科書がないので不安がつきものです。銀行の窓口では手数料の高い投資信託を勧められることもあるそうなので、自分で投資の知識を学ぶことで資産を守る、そして運用したいですね。
– この記事で分かること –
・実際に読んで、内容が分かりやくて良かった投資本
・投資本をたくさん買う必要はないこと
・王道の本をくり返し読むことが大事
長い投資生活の相棒となるような本に出会えるよう、全力で5冊を選びました。
│ 浅見 - この記事を書いた人 –
・31歳の会社員
・給与から累計1,000万円以上をSBI証券に入金しています。
・運用資産1,300万円超、これまでの累計配当は40万円超。
・NISA口座はSBI証券で開設済み。
・Twitterフォロワー1万人超
投資本は世の中にたくさん出回っているが・・
投資に関する本はたくさんあります。本屋の目立つ棚にある「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」のような経済雑誌も含めると投資関連の情報で溢れています。
投資1年目では王道の投資本で学びたい人が多いと思います。SNS上のインフルエンサーも多くの書籍を発刊していますが、投資の基本は「長期」「分散」「手数料を抑える」など変わっていません。
著者の実績があると説得力が増す
世界の投資家の中で突出した成績を長期間にわたって残している方の投資哲学は非常に参考になります。
個人的には米国のウォーレン・バフェット氏をはじめ、身近な日本では個人投資家のかぶ1000氏が参考になると思います。なお、バフェット氏は「株主への手紙」として株主へ宛てた文章はありますが、直接本を執筆しているわけではありません。親族や親交のある方が投資哲学を代筆しています。
早速、おすすめ投資本5選
全て読む必要はありませんが、どれか一つ読むだけでも投資の王道を学べるはずです。私も気に入った本を繰り返し読むことで、「こんな事も書いてあったのか」と感じることが多いです。
投資初心者の妻や友人にも勧めたことがある本ですが、あくまで私の主観である点はご了承ください。また、泣く泣く選考漏れした本が多数ありますが、別の機会にご紹介したいと考えています。
「せめて25歳で知りたかった投資の授業」
本当に25歳の時に知りたかった本です。私が実際に読んだのは20代後半の時でした。
筆者は漫画「ドラゴン桜」で有名な三田紀房さんです。本書の中では投資漫画「インベスターZ」の挿絵が随所にあり、非常に読みやすいです。実際に投資初心者の妻にも渡したところ、二日ほどで読み終わっていました。
途中で本を閉じることなくスラスラ読める点は、投資1年目の方にこそおすすめです。
特に「好きな株を買う」「歴史は、何度でもくりかえす」「何もしないのも、投資」など、印象深いポイントが多いです。なにより目次を読むだけでもこれは大事な内容だと読者に伝わるのではないでしょうか。
題名 | せめて25歳で知りたかった投資の授業 |
著者 | 三田 紀房、ファイナンシャルアカデミー |
発売 | 2017年 |
発行 | 星海社新書 |
「貯金40万円が株式投資で4億円」
著名な個人投資家かぶ1000さんの著書を勝手ながら紹介させていただきます。
4億円以上を運用している凄腕投資家ながら、最近まで投資している銘柄を公開されていました。企業が保有している資産に対して株価が割安な、いわゆる「バリュー株」投資の著書になります。
この本の良いところは、「バリュー株」という分かりやすい投資方が丁寧に解説されている点です。2022年6月から投資ブログの更新を終了されているので、具体的な投資銘柄への考えが学べるこの本は貴重です。
個人的に、第2章「かぶ1000流バリュー株投資の基本」と第3章「ネットネット株に注目!」は個別株に投資するなら必須と言える知識だと思います。明快かつ適格に書いてある点が好きです。
実際、私もネットネット株に該当する「中央紙器工業」に投資していて、投資の考え方を学ぶことができました。こちらも投資初心者の妻に渡し、読み終わっていました。
「投資で一番大切な20の教え」
私が一番自信をもって紹介できる本です。オークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者ハワードマークス氏の著書で、ウォーレン・バフェット氏が株主総会で株主へ配ったことでも有名です。
内容は王道中の王道で、割安な「バリュー投資」を一貫するというものです。ただ、私も妻にも勧めましたが、英語を翻訳しているため読みにくい表現があります。それでも読み進めていく価値がある本です。
私の本には18か所も付箋が張ってありました。特に、P.53「価格と価値の関係性に目を向ける」、P.132「振り子を意識する」、P.244「ディフェンシブに投資する」は何度も読んでいます。
正直、10回以上は読み返しています!
投資に慣れてくると、もっと利益が出るのではとアグレッシブな投資を行う傾向が誰しもあると思います。もちろん私もそうでしたが、この本を繰り返し読むことで「天狗になっていたかもな」と反省し、割安な投資を徹底することができるはずです。
こちらは電子書籍版です。
題名 | 投資で一番大切な20の教え ~賢い投資家になるための隠れた常識~ |
著者 | ハワード・マークス(訳:貫井 佳子) |
発売 | 2012年 |
発行 | 日本経済新聞出版社 |
「決算書の新常識」
決算書と聞くと身構えてしまいますが、個別株投資をするうえでは必須の知識といえます。バフェット氏も「会計はビジネスの共通言語」という言葉を残しています。
例えば、配当目当てで株を買う際にも、決算書から来期の配当を見たり配当性向をチェックしたりと、決算書に触れることが必要となります。
さらに会計は時代とともに変化していますが、近年見かける「国際会計基準(IFRS)」と従前の会計基準との違いや、自己資本利益率として意識されている「ROE(Return on Equity)」の考え方やROEの良し悪しがが書かれています。
また2022年2月に発行された新刊で、デザインが良く非常に読みやすいです。
2022年2月に発行された新刊で、デザインが良く読みやすいです。
会計関連の書籍は10冊近く読んでいますが、一番分かりやすく、最後まで楽しく読めました。会計のデビュー本としても自信をもっておすすめできます。
「会社四季報プロ500」
会社四季報は東洋経済新聞社が年4回発行する上場企業の一覧です。独自調査による企業へのコメントなど、参考になる部分が多いです。投資家のバイブルとして一度は耳にしたこともあるのではないでしょうか。
会社四季報は全上場企業3000社以上の情報が掲載されていますが、雑誌形式でプロ厳選500銘柄版も出ています。
個人的におすすめできるのは、プロ厳選500銘柄版です。なぜなら3000社以上のフル版だと読み切るのに数十時間が掛かります。私が新春号を実際に読んだときは、1週間以上掛かりました。
プロ厳選500銘柄でも十分なボリュームです
会社四季報の良いところは、各企業の業績や特徴を比較しやすい事です。今は証券会社のアプリから簡単に業績や配当利回りを見ることができます。ただ、例えばトヨタ自動車とホンダ自動車の業績を比較したい場合、アプリ上では見にくいです。
インデックス投資家の方も、TOPIXを買っているならウエイトが最も大きいトヨタ自動車、日経平均を買っているならファーストリテイリングを一度調べてみると、来期以降の業績予想など参考になる点が多いです。
ちなみにトヨタ自動車の番号は7203、ファーストリテイリングの番号は9983です。私も保有株の三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)などは毎期チェックしています。
まとめ
以上、厳選5冊を紹介しました。まとめると下記の通りです。
- 投資本は内容の重複があるので、気に入ったものをくり返し読むべし
投資は長期間の運用になりますので、投資の王道を良書で学んで実践し続けることが大事ですね。
<アンケートのお願い>記事の感想やもっと深堀して欲しい点、こんな記事があれば読みたい等、是非ご連絡ください。
<当サイトについて>
下記に一つでも当てはまる方へ向けて、自分の実体験を中心に載せていきます。
是非チェックして貰えると嬉しいです!
証券口座を作ろうか迷っている
投資っていくらから始めたらいいの?
どの株を買ったらいいのか?
株について少し勉強してから始めたい、など
連絡先: Twitter(浅見の赤裸々投資) / お問い合わせページ